TOPへ

鼻がツーンとする

鼻がツーンとする方へ

プールなどで鼻が水にはいって鼻がツーンとすることがあります。これは体液と塩分濃度のことなる液体が鼻に入ることで、浸透圧の差などから鼻の粘膜が急に縮む、腫れるなどの刺激から粘膜の表面にある知覚神経が反応するためです。水や海水などによるものであれば一時的な生理現象で問題はないのですが、アレルギーや細菌の侵入、鼻をかみすぎたことによる粘膜の荒れ、乾燥などで炎症をおこしている場合も同様な感覚を覚えることがあります。ツーンとした刺激がずっと続いていましたら当院までご相談ください。


鼻がツーンとする原因

鼻がツーンとする原因として、急性副鼻腔炎が考えられます。また、炎症が長引くと、脳腫瘍や髄膜炎などを起こし、頭痛を起こすこともあります。

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は、ウイルスや細菌に感染することで発症します。症状としては、鼻詰まりや黄色・緑色の鼻水が出る、ドロッとした鼻水が喉に落ちてくる、頭痛(頭の前のほうが痛い)、咳、頬が痛い、においがわからない(わかりづらい)、口臭があります。

急性副鼻腔炎が原因の鼻がツーンは自然に治る?

症状が軽い場合、鼻のツーンとした症状は安静にすれば10日前後で治ります。ただし、細菌感染が原因の場合は抗菌薬を服用されることをお勧めしています。耳鼻咽喉科では、こうした抗菌薬のほか、鼻腔内をきれいにするネプライザーで薬を吸入することができます。鼻がツーンでお悩みでしたら当院までご相談ください。


花粉症で鼻がツーンとする?

花粉症により、鼻がツーンとすることもあります。原因としては2つあり、1つは鼻粘膜が花粉と触れることで免疫系の過剰な反応を引き起こし、ヒスタミンと呼ばれる物質が放出され、鼻に刺激が加わるためです。もう一方は、花粉症による鼻詰まりによるものです。これは、鼻詰まりにより、鼻の中に空気がうまく通らないために生じます。

アレルギー性鼻炎(花粉症)


鼻がツーンとする時の治療

鼻がツーンとする時、耳鼻咽喉科である当院ではまず鼻の観察を行い、原因を探ります。アレルギーや感染症の場合は、抗ヒスタミン薬や抗生物質を処方することもあります。また、鼻の洗浄やステロイドの鼻スプレーを行うこともあります。鼻がツーンとする原因が花粉症の場合は、薬物治療のほか舌下免疫療法やレーザー治療、ゾレア(注射)を進めることもあります。


わさびで鼻がツーンとするのは問題ない?

わさびを食べると、鼻がツーンとします。これは、わさびの辛味成分として、アリルイソチオシアネートという成分が入っているためです。アリルイソチオシアネートはアリルからし油とも言われ、わさびやマスタードなどに含まれている揮発性の刺激物質です。
わさびに含まれるアリルイソチオシアネートは、口に入ると体温で揮発して舌や鼻の粘膜を刺激し、瞬間的に血管を拡張させることで一時的な炎症反応を引きおこし、しばらくの間口や鼻がツーンとした状態になります。
このツーンとした刺激はあくまで一時的なもので、健康な人が食べる分には問題はなく、また身体の抗酸化作用など、プラスの側面も多く含んでいます。
しかし、稀にわさびに対するアレルギーのある方もいますので、過剰に摂取することを避け、それぞれにあわせた食べ方をすることも大切です。 なお、その強い抗菌作用から、紙やプラスチックシートにアリルイソチオシアネートをコーティングしたお弁当などの抗菌シートなども開発されています。